2010/07/30

出産の記 その5

5月28日 分娩室・後編

出てきた瞬間に先生「大きいねー。3500超えてるんじゃない?」

ハイ、3536gでした。

助産師さん「でも身長も高い・・あれ、そうでもないね?」

ハイ、48.2cmでした。

こうして2010年5月28日午前6時39分、ちょっとおデブちゃんのわが娘、誕生です。

そして切開した会陰をチクチク。
さほど産後ハイにもならず、軽く雑談。
「これ。。座ったりしたら痛いですかね?」
「そうだねー。病室のドーナツの椅子使ってね。」
実際痛くてベッドとか普通の椅子にゃ座れませなんだ。(正座はいけた)

「胎盤って、見たりできます?」
「うーん、大丈夫かな? これよー。立派だねー」
ほんとに大きくて立派な胎盤様でした。見た目はほとんど生レバー。
「今までお世話になりました」合掌。

さて、回復室(実態は陣痛室と同じ部屋)へ移動です。

5月28日 回復室

「2時間いてもらいます。飲食禁止ですからねー」

えっ、飲み物もダメなの?
もう飢えと渇きでつらかった。
陣痛中は別にお腹すいてなかったけど、食べときゃよかったかなー。

赤ちゃん入室。隣に寝かせてもらう。初接触。
はじめまして、よく来たね! お母さんだよ~。などといいつつちいちゃい手やほっぺを触る。

続いて父母入室。
ビデオ構えてたけどこの人たち使い方わかっとるのか?
「なんか無操作状態がどうのって出たぞ」と父。
録画開始ボタン押せてませんね?
ちが、どっか押すんだよ! と説明しようとするも、細かいもの見ちゃダメ! と母が止めたためできず。
結局録画できとらんかったとです。。

そして赤ちゃんは新生児室へ、父母は家へ。
わたしは興奮のためかまんじりともせず。
2時間後。

「具合悪くないですか?」
「いまいちばんつらいのは空腹です・・・」

病室では朝ごはんが待っていてくれました。

5月28日 病室

ふらつく足と痛む会陰を抱えつつ、入院生活の説明を受け、病室へ。
冷めてたけど、評判どおりの美味しさの朝ごはんをいただき、至福のひととき^^

しばらくして、旦那(やっと)登場。
新生児室のわが子を見てきた彼は、わたし以上に感極まった様子で、わたしを見る目もこれまでになく優しくて照れるあまり出産の様子を面白おかしく語ってしまいましたとさ。

初日は母子別室なため、この日は一人。
思えば夜ゆっくり眠れたのはこの日が最後だったわけで。。。

翌日からドタバタ育児のはじまりです。

出産の記 その4

5月28日 分娩室・前編

分娩室へ移動。
これがぶんぶん台か・・・と感慨にふける暇もなく、痛みをこらえつつ台に昇る。

看護師さんがわらわらとやってきて【準備完了!】

以下、ちょっとナマナマしいので注意。

~~~~ここから~~~~

ナマナマその1 導尿

じわっと痛い感じがしてカテーテルが差し込まれる。
「ずいぶん出るねー。ずっと我慢してたの?」
いや我慢してたわけじゃないんですけど行きたいと思わなかったし動きたくなかったんです。。
「このせいで陣痛長引いたかもなー」
ってええっ!?
トイレいっときゃよかったーー!

次回への反省点:トイレは行くこと

ナマナマその2 会陰切開

チクッと麻酔後、バチン・バチン・バチンという音がした(汗)
これが後々痛かった。。。

~~~~ここまで~~~~

さぁもういきんでいいよ! という段階。
陣痛がきたら、スー(吸う)、ハー(吐く)、スー(吸う)、ハー(吐く)、スー(吸う)、で止めていきむ!

麻酔のためなのか何なのか、陣痛かどうかよく分からん。
あ、でも、うん、来たかな?
「来ました・・・!」
「はい、スー、ハー、スー、ハー、スー、止めて! いきんで!」

よっしゃあ! フンー!!!

「まだまだ! もっともっと!」
「声出しちゃ駄目!」
「腰もっと上げて!」

なん・・だと・・・!?

んもうね、自分がしたかったいきみが



だとすると、求められてたいきみは、

■■■
■■■
■■■

でした。。。orz

それでも必死でフンヌー!

「痛み治まったら力抜いて!」
力入れまくってるから治まったかどうか分からないよジョニー!
でももう無理、というタイミングでとりあえず力を抜いてぐったり。

これを4~5回繰り返したものの、どうもうまく出てこないらしく、「次お腹押すからねー」
ハヒ、好きにしてくらさい。。

そして次。
スー、ハー、スー、ハー、スー、ハ(あっ、これは出しちゃいけないんだった!)、ブッンンッ!
せ、先生にツバ飛ばしてもた・・・(汗)
「3回目は吐かないで止めてね」
ハヒ、分かっております。。すみません。。。

やっぱり出てこない。回旋異常とやら。
「次はひっぱるからね」
もうなんでもいいから早く出してーー(泣)

「来ました!」

「はい、スー、ハー、スー、ハー、スー、止めて! いきんで!」
フンヌー!!

「とっても上手よ! その調子!」
(うっせぇ、褒めたっていい気になってやんねーぞ!)
と心の声で応戦。何を張り合ってたんだ。。。

そして次の回。

「もう出てきてるから! 息吸いなおして! もう1回いきんで!」
フンヌヌヌー!!!

「出た!」

頭出ました。

「もういきまないで! ハッハッて短い呼吸!」
「無理!」←これは言ったかも知れないし脳内かもしれない。

だってまだいきみたかったんだ。。

なんとかいきまず、胴が出てくるにまかせると、ズルリという感触とともに、わが子がこの世に出てきました。
赤ぐろーいその体を見て(メガネしてなかったのでディティール不明)、「うわーーーーん」と叫びました。
最初は無言の彼女でしたが、看護師さんに連れ去られて(産湯つかいに行ったのよ)、「ほほげぁ!」という声が聞こえ。

感激ひとしお。

出産の記 その3

5月28日 陣痛室・後編

再び耐える。
事前に陣痛についてはひととおりお勉強してきたわたし。
ここでその成果を見せるんだ!

「色々動いて楽な姿勢を探すといい」
一度横を向いてみたら痛くてしょうがなかったのでその後動く勇気なし。
ずっとベッドに仰向けで、柵に縛ってあるヒモを握っておりました;

「腰をマッサージしてもらうといい」
母がいたけど、なぜか遠慮して言い出せず。。
しかもずっと仰向けだったからのう。。

「とにかく呼吸」
これだけはがんばった。
フー、フー、と長く吐く。
口が乾くので、リップクリームがお役立ちでした。

母は、「アタシのときはハッ、ハッて短い呼吸だった。呼吸が短くないからまだまだだなーって思ってた」と。ずっと痛かったんじゃい!

もうほぼぐだぐだです;;

たぶんこの辺で2~3分おきくらい?
いきみたくなったら呼んでね、とのこと。
ま、まだ次のステップがあるんですかい・・・。

また耐えること1時間くらい。
先生登場で内診。子宮口8センチ。うぉお、まだ8センチなのかー;;
いきみたくなったらヒッ、ヒッ、フーね。とのアドバイス。
先生退場後、助産師さんに
「ヒッ、ヒッ、フーはヒッ(吐く)、(吸う)ヒッ(吐く)、(吸う)フー(吐く)でいいですか?」
と質問。
「そうねー、でもやりやすい呼吸でいいからね。」と。
そして「冷静だねー」と褒められる。
イヤ全然冷静じゃないです。。

そしてまた泣きそうになりながら耐える。
この頃はもう、痛いというより、いきみたいのを我慢するのがツライ。
下痢をこらえる感じが近いか・・・?
ほとんど1分痛くて1分休んでという感じになってくる。
この1分でウトウトできるのがすごいよね。

母が寝ている姿を目にしつつ、あー夜中に入院で申し訳なかったなー、としんみり。

5時半過ぎ、先生登場。後光が差して見えたw
先生、分娩が、したいです。。
内診して、「あー全開だねー。でも赤ちゃん下がってきてないなー」
え、どういうこと。全開なったら産めるんじゃないの?
「もうちょっとここで頑張れる?」
「ハイ」
ってハイじゃねぇ! もうつらいっつの!
しかし先生退場;

そして6時を迎える頃にはもう限界。
ナースコールするがしばらく沈黙されたため押しまくる。はよ来いやぁ! みたいな。

「もう無理! サポシ!」とは言えず(小心者)。「もう限界です。。。」

というわけで先生を呼んで。
「まだ下がってないけど。うーん、大丈夫かなー」
ということでやっと分娩室へ!

出産の記 その2

5月28日 入院

病院へ着いて、診察。
「あー(子宮口)7~8センチってとこだね~。朝には産まれるね~」と先生。
即入院ということで病室へ。
母に、夫に朝イチできてもらうよう連絡を頼む。

このときは、3センチ超えてるじゃん、これで勝つる! と思ったのです。
この痛みがほんの序章に過ぎないということに、気づく術もなく・・・。

病室への移動、入院説明、着替えの間にも痛みは襲う。
壁やベッドに手をついて、「フー、フー、」て手負いの獣かって。

なんとか着替えて陣痛室へ。
「トイレ大丈夫ですか?」「ハイ!」
後から考えれば行っとけばよかったんですよトイレ。。

5月28日 陣痛室・前編

1時過ぎ陣痛室入り。
母が付き添い。
ベッドに寝かされ、陣痛と赤ちゃんの心音を計測する器具をつけられる。
助産師さんが氷入りの水を用意してくれる。

本当に痛みの直前に針が振れるのに驚く。

1時間後くらいに様子を見に来た助産師さんは記録を見て、「まだね~」みたいなことをおっしゃる。
えぇ、こんなに痛いのにですか;;

また1時間後くらいに来ますね、といってたのに3分過ぎた! とナースコール。
器具を外してさらに様子を見ることに。うえぇ~ん。

この辺で水がなくなる。
入っていた氷がまずい!
「水がまずいよう~~~」と母に泣いて訴えると、自販機で飲み物を買ってきてくれる。
しかしなぜ牛乳セレクト。。。
そしてこの牛乳がまたまずい!
「まずい! うわーん!!」と再び訴える。(母苦笑)
母は水を汲みに行ってくれました。
助産師さんにお願いしようと思ったら寝てらしたらしい;

教訓:飲み物を用意しておくべし

ペットボトル用のストローは買っておいたのに。。
夜間だったので、一度病院に入ると、面会時間まで玄関開かなかったの。。

病院の前にコンビニに寄るべきでした。でも痛くて余裕なかったの!

2010/07/29

出産の記 その1

5月27日 陣痛

前夜から下腹部に軽い生理痛のような鈍痛。
早朝より痛みが繰り返すようになり、あらら~、もしかして~。と、計測開始。
間隔はまちまちなものの、だいたい10~20分おき。痛みの長さは20~30秒。
痛みは、お腹を壊したときのような感じ。

お昼に1時間半くらい痛みがない時間があって、その後また再開。
夕方から痛みが強くなってくる。
ふーっ、と長い呼吸で耐える。
18時頃、ちょっとこれ、痛いよな~、ということで、病院に電話。
10~15分おきで痛みがあると伝えるも、「ご飯食べてお風呂入って様子見てくださいね~。長いときで10分切るようになったらまた電話ください^^」とのすげない返事。くくぅ。

というわけでご飯、そしてお風呂。
お風呂入ったら楽になる。
秘密のケンミンショーを見て笑う余裕ありw

この頃5~15分おきの痛み。
22時頃から痛みがまた強くなり、痛みの長さも30~60秒くらいになるも、「長いときで10分」をかたくなに待つ。
布団に横になって文庫本を読みつつ、「痛ぇよう~痛ぇよう~」w
やっぱり痛みはお腹を壊したときのそれ。
実際トイレにも何回か行く。

23時を過ぎるとほとんどひっきりなしに痛い。
が、間隔が13分のときがあるので「うえ~ん、まだまだ~;;」
実際、夜間だと費用がかさむので、なんとか朝まで持ちこたえたかったw

父母が心配しつつ就寝。

5月28日 病院へ

0時半頃にはもう立て続けに痛いし長い。
まだ「長いときで10分」は達成していないが、「もう限界です!」
おそるおそる病院に電話して、「長いときで10分」未達の件は伏せ、「21時頃から1時間に6回以上来てます~(泣)」と訴える。

じゃあ来てください、とのことで、階段を上って父母の寝室のドアを開け、「すいませ~ん、病院に連れてってくださぁ~い」と幽霊のようにw

入院グッズを持って車で病院へ。
車の中でも痛みにもだえつつ、夫に「病院行く」と電報のようなメールw

このときよっぽど痛かったらしく、痛みの間隔と長さを書いたメモにも「痛いよー」と震える字で書いてあったw

2010/07/01

ふっかつ

えーあの痛みは陣痛でした。
というわけで翌朝 2010/5/28 6:39 無事女児を出産いたしました。
以後は育児雑記になります。

出産の記については詳しく書きたいと思います。