2012/07/06

6月の読書

6月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4940ページ
ナイス数:43ナイス

おまえさん(上)おまえさん(上)
弓之助、おでこのコンビが少し大人に近づいて、頼もしいような寂しいような。相変わらず飄々とぼんくらを決め込んでいる井筒の旦那がやっぱりいい味出してる。謎解きは下巻へ続く。速攻読まねばなるまいよ。伏線が多くて、そうじゃないのまでそうかと勘繰りながら読んでしまうのでちと疲れたw
読了日:06月01日 著者:宮部 みゆき

おまえさん(下)おまえさん(下)
各種伏線を回収しつつじらしてじらしてラスト。淳三郎兄さんはチートだなぁ。なんだか感想が消えてしまっていてこれくらいしか書けぬ。。うぅ。
読了日:06月03日 著者:宮部 みゆき


任侠学園任侠学園
教育、がんばりたい。我慢することを覚える、って大事ですよな。日村氏があんまりキュートで困ったよ。
読了日:06月05日 著者:今野 敏


大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)
『おろしや国酔夢譚』は以前に読んだことがあるので、吉村版光太夫はどんなかしら、とわくわくしつつ読み始め。艱難辛苦のふりかかる光太夫一行。読んでいても辛いし哀しい。船の難破。漂流の果てにたどりついた異国の島。あまり豊かとはいえない環境と酷寒の中で次々と仲間を失い、それでも希望を捨てず、なんとか順応して生き延び、帰国を果たそうとする光太夫の靭さが光る。磯吉のドラマが切なかった。
読了日:06月06日 著者:吉村 昭

大黒屋光太夫 (下) (新潮文庫)大黒屋光太夫 (下) (新潮文庫)
帰国後の光太夫らが幽閉されて空しく一生を過ごしたのではなく、重要人物として手厚く遇され、妻帯もして一度は帰郷も果たしていたことに安堵。一流の知識人たちと交わりながら、それでもロシアからの条約締結の要求を跳ね除け、頑なに鎖国を貫こうとする故国の姿勢、その危うさに、ロシアという世界を見てきた光太夫は歯噛みする思いでいたのだろうな。それにしても小説家の想像力が埋もれていた史料を発見し、新たな歴史を生み出すとはほんとうにすごい! 感動。
読了日:06月11日 著者:吉村 昭

ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件
なかなか面白い趣向であった。だけどタイトルに偽りありだね。ドSじゃなくて行き過ぎた猟奇趣味のツンデレ。続編があるのか。。気が向いたらね。
読了日:06月13日 著者:七尾 与史


パスタマシーンの幽霊パスタマシーンの幽霊
掌編集。とはいえ短すぎてなぁ。そういうわけで山口さんのシリーズは好きだ。でもわたしも誠子さんのような女はきっと好きの裏返しで嫌いだw
読了日:06月14日 著者:川上 弘美


殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
途中で読むんじゃなかったと激しく後悔。押入れのあたり。思わず本を放り出して娘を抱きしめた。もう泣きそう。でも読みきらなければもっと気持ち悪いということで一気に読了。こんだけ凄惨で陰鬱でいやになっちゃう内容なのに読ませてしまうのはスゴイ。謎解きとしてはありがちな真相? な、なにか心ほっかり系で口直しをしなくては。。。
読了日:06月15日 著者:真梨幸子

今日もごちそうさまでした今日もごちそうさまでした
おいしそうである。肉と脂への愛をひしひしと感じた。わたしは昔から好き嫌いがないので、こうも食物に対する劇的な転換は味わえないんだろうなぁ。
読了日:06月17日 著者:角田 光代


大人の着こなしバイブル―なにを、どう着ればいいのかわからないあなたに大人の着こなしバイブル―なにを、どう着ればいいのかわからないあなたに
うむ、大人だ。基本をおさえつつ工夫を楽しむ。
読了日:06月18日 著者:



三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル (集英社文庫)三人のゴーストハンター 国枝特殊警備ファイル (集英社文庫)
なかなか面白い試み。エログロナンセンスで笑いを誘う洞蛙坊、ふわふわ電波系で酩酊を誘う比嘉、科学者的アプローチを貫くがゆえになんとなく危うい山県先生。3人の作家がつむぐ3様のゴーストハンター。グロくてかなわんのだけど洞蛙坊はいちいち笑ってしまって困った。最終話、チャートではCと出たわたしはやっぱり山県先生のラストが好みでした。
読了日:06月20日 著者:我孫子 武丸,牧野 修,田中 啓文

平成猿蟹合戦図平成猿蟹合戦図
方言弱いんだよなぁ。猿蟹合戦? どのへんが? という感じはしたけど、どしどし読み進められて面白かったのであった。高坂さんが死ななくてほんとによかった!
読了日:06月22日 著者:吉田修一

江戸の少年 (平凡社ライブラリー)江戸の少年 (平凡社ライブラリー)
読みやすい学術文。自らは平凡な生を送ってきたがゆえの、逸脱・境界への憧れ。わかります。
読了日:06月28日 著者:氏家 幹人


ゆらてぃくゆりてぃくゆらてぃくゆりてぃく
結局何の話かわからないんだけど、土俗的な恐ろしいようなおぞましいようなチカラがあってなんだか惹きこまれたわけです。コトバのチカラかなぁ。もう沖縄とかのコトバって方言じゃすまされない力強さがあるよなぁ。
読了日:06月30日 著者:崎山 多美

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