2011/03/11

2月の読書

2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2439ページ

ナルちゃん憲法―皇后美智子さまが伝える愛情あふれる育児宝典ナルちゃん憲法―皇后美智子さまが伝える愛情あふれる育児宝典
国母というにふさわしい美智子さまの育児ノート。「ナルちゃん憲法」というネーミングもかわいらしい。こういう、優しい、愛情にあふれた、揺るぎない母親でありたい。しかし記事が論理性を欠くというか唐突な一文があったり関係ないエピソードがはさまれたりあまりうまいとはいえない。ほんとにジャーナリストかこの人。
読了日:02月02日 著者:松崎 敏弥

東郷隆時代奇譚小説集東郷隆時代奇譚小説集
淡々とした語り口の志怪小説。「猫間」と「蟻通し」がひょうきんで面白かったな。
読了日:02月10日 著者:東郷 隆,縄田 一男



まひるの月を追いかけてまひるの月を追いかけて
わりと現実感からは遠い話なのに奇妙なリアリティが面白かった。はじめは無からはじまって、ストーリーが進むごとに浮かび上がっては解決され、あるいは解決されずに消えていく謎。最後に明かされた真実は、とても重要なことのようでいて、実はどうでもいいことのように思える。主人公にとっても読者にとっても。奈良の雰囲気とあいまって、口の中でほろほろとくずれはんなりと余韻を残す落雁のようなお話でした。
読了日:02月12日 著者:恩田 陸

鏡のなかのねこ (偕成社文庫)鏡のなかのねこ (偕成社文庫)
懐かしい感じ。小学校の図書館にこういうのいっぱいあったよね。思春期の少女の痛々しいまでに肥大した自尊心、あるいは自虐心。ひりひりするようなむき出しの自意識がたまらんです。こういう痛みを経験して少女は大人になるのだ。
読了日:02月15日 著者:メアリ シュトルツ

予定日はジミー・ペイジ予定日はジミー・ペイジ
妊娠小説。面白かった! 泣いて笑ってじんわりした。夫にも読ませよう。妊婦に戻りたいという気持ち、ずっといていいよと早く出てきてという相反する気持ち(最後は早く出したい一辺倒だったけどw)、ひとりじゃないということが嬉しいような持て余すような微妙な気持ち、ほんとよくわかる。妊娠の経験もないのにこういうの書けるなんて作家の想像力たるやなんという素晴しさか。最後に、それは妊娠線じゃなく正中線ですよ。
読了日:02月16日 著者:角田 光代

0歳からの母親作戦―子どもの心と能力は0歳で決まる (サンマーク文庫)0歳からの母親作戦―子どもの心と能力は0歳で決まる (サンマーク文庫)
ときどきモヤッとしたけれども大変参考になりました。結局わが子を見つめて一生懸命育てなさいってことなんよね。「いい子」に育てたい、という思いはあるけど、つい「わたしにとって都合のいい子」になっちゃうのが弱いところです。精進精進。
読了日:02月19日 著者:井深 大

川原泉の本棚―おすすめ本アンソロジー&ブックガイド川原泉の本棚―おすすめ本アンソロジー&ブックガイド
チョイスがいかにも川原泉という感じで楽しめました。十二国記がいちばんのお気に入りだなんて、すんごく気が合いそう。歴史新聞は、小学校とかで生徒につくらせたら面白かろうなあと思った。
読了日:02月27日 著者:川原 泉

野ばら野ばら
こういうのって、貧しく暗く地味に生きてきたわたしにとっては異世界の物語。それで逆に楽しめるというか。恵まれているがゆえにまっすぐに育ち、美人なのに性格がいいチカみたいな娘の存在って、現実にいたらいいなぁっていうファンタジーですよ。
読了日:02月27日 著者:林 真理子

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